酷暑の九州ツーリング 2021 2日目

さて、2日目。
今日から本格的に九州を走ることになる。

ホテルの無料付帯の朝食をいただき外に出ると、がっつり雨が降った痕跡がある。
なんだか関東の方が天気が良いみたいだなぁ。まあ、晴れている関東よりも曇りの九州を走るほうが自分にとっては特別ではあるが…

軽く小雨の降る中、出発する。
福岡の市街地はすっ飛ばすため、最寄りの門司ICから九州自動車道へ乗る。

今日は長崎方面に向けて西進するつもりだ。
「東松浦半島は巡るとして、糸島半島も行くか?いや、時間も無いし天気もイマイチだろうしスキップするか…」
などと考え、とりあえず呼子にナビをセットして目指すことにした。

そこそこの交通量の九州自動車道を福岡方面に向かって走り、福智山トンネルを抜けると突然青空が広がってきた。

おや?
なるほど、たしかに長いトンネルだと感じたが、ここは福智山という標高901mの山をはじめとした小さな山脈があるらしい。
そのせいか天気も一転。ミニ関越トンネルだな、などと思いながらも、予期せぬ青空に気分も上がる。

「これなら糸島半島に行っても良いかも。いや、時間無いのには変わらないか…」
などと思考がめぐり、まぁ結局予定通り呼子を目指すことにした。

“九州の関越トンネル”の次は”九州の首都高”こと都市高速を走る。
今日は日曜日だし、なんとなくレジャーに行くような車が多くて休日感満載。
全くツーリングには相応しくない道だが、走ったことのない道ってのは例え都市高速だとしても新鮮だ。

正面左に見えるのは福岡ドーム。で、正面に見えるのはヒルトン福岡シーホーク。
高校の卒業旅行でここに泊まったので少し懐かしい気持ちにもなった。って、もう8年前か・・・老いたもんだ(泣)

前原ICで降り、そこからはシーサイドラインのR202を征く。
虹の松原やら唐津城やらを横目に走り、R382から呼子大橋へ。

呼子大橋は加部島へ渡るためだけの橋なのだが、ずいぶん立派で趣のある橋だ。

加部島は東側の海岸線を流し、北端まで向かう。

杉の原放牧場。
青い空と白い雲、緑の草原が広がり、そこへアクセントとして小さな白い灯台が建っている。
灯台の名は肥前立石埼灯台。

呼子はイカを求める観光客だらけで嫌になりかけたが、ここは静かだ…
さっきまでの喧騒感とはうってかわり、最果て感のある風景が広がっていた。

ここに来るまでの道は1車線で離合不可なので注意。休日に来て対向車が来ると面倒だが、幸いここまで来る人は少なかった。
すぐ手前のイカ料理屋には人だかりができていたが…

それにしても、昨日クローズドで走っていた高速移動ですらジリジリ感じていた暑さだが、オープンで走るととんでもなく暑い(汗)
止まると汗が吹き出すのでサイドウインドウも全開で空冷状態でなんとか凌いでいた。

杉の原放牧場で満足したので、加部島を離れる。

あわよくば呼子でイカを昼食に、なんて思っていたが、そんな気はさらさらなくなったので、歩みを進める。

道の駅 桃山天下市で小休止の後、向かったのは「玄海原子力発電所」

先日もツーリングで原発半島を巡ったが、そのときに味をしめた(?)こともあり、寄らざるを得なかった。
というのも、このような原発PR施設は無料で入れる上に、展示されている資料や施設が非常に豪華でカネがかかっており、かなり見応えがある。
“グランド・ツーリング”とは本来の語源を辿れば教養や道徳を学ぶために行われた修学旅行だし、ある意味主旨にはあっている…のか?

ここも先日の関西電力に勝るほどの魅力的な展示の数々に時間切れになりそうだった。
それに、”エネルギー”のお陰で涼しいのも非常に助かる・・・
汗だくだったのでしばしのクールダウンとした。

クールダウンの後は再びオープン全開でいろは島へと向かう。
いろは島を望むポイントはいくつかあるが、1番有名であろういろは島展望台へ向かった。

うーん、、、なんだか気分の上がらない空模様。
ここはきっと青空で順光の方がずっと美しい風景が見られるだろうな。
せっかくの綺麗な海や砂浜も太陽が出ていないとパッとしないかも。

他にもいくつか展望所はあるが、いろは島はまた次回に出直そう。

これはどの旅でも言えることだが、一度訪れて最高の景色を見ようなんて考えを持ってはいけない。
むしろ何度も訪れて、様々な表情を知るべきだと思う。

R204で伊万里方面へ向かい、伊万里湾大橋で伊万里の街をスキップ。便利な橋だ。
そのままR204で松浦の街を抜けて走っていると、突然の豪雨によりルーフクローズを余儀なくされる。

そして平戸大橋へ・・・

とりあえず宛もなくここまで来たので、短いワインディング・ロードである川内峠へと駆け上がった。

雨は降っていないものの、遠くでは雷の音が響いていた。

さて、すっかり曇ってしまったし、今日の宿を決めていない。
このまま平戸に泊まるか?でも平戸や生月島はもっと晴れた時に訪れたい。
じゃあどうする?→温泉でも入るか→じゃあ雲仙?→ここから最短で2時間半→なんとか間に合いそう!
ってことで、川内峠のベンチで思考をめぐらせ雲仙の宿を予約した。
この時点で16:00を回っており、チェックインは19:00がリミット。
まあ余程のことがなければ間に合うだろう…

平戸口のJAで給油を済ませ、西九州道から長崎道へ。

長崎道はいたって快走。大村湾を横に駆け抜ける。

今回の旅では積極的に高速道路を活用することに決めている。
というのも、九州は素晴らしいスポットが点在しているが、その分市街地も多くてアベレージスピードを上げるのが難しいことは前回の九州ツーリングで認識済み。
だったら、いっそ高速道路を使ってワープを決める方が効率的だ。

諫早ICで長崎道を降り、R57で西進。
R251からはr128で一気に雲仙へと駆け上がるタイトで勾配も急なワインディングロード。

ところどころキャッツアイもあり一部区間はやや走りづらいものの、全線に渡ってクリアラップ。
久々に2速を駆使してアクセルを踏み、走り抜けた。

今日の後半はずっとどんよりとしていた空だったが、一日の終わりにはわずかながらオレンジに染まった空を遠くに覗かせていた。
見えるのは橘湾。
車も通らない静かな道端で、1日の終わりを迎えていた。

この日の宿は「雲仙温泉 雲仙東洋館

ビュッフェスタイルの朝夕食付で約8,000円と大変にリーズナブル。
無事にチェックイン時間にも間に合い、昼食を食べ損なった分をビュッフェでカバーして温泉に浸かった。

走行距離:274km

3日目へ続く。

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