湯治の東北ツーリング 2日目

湯治の東北ツーリング、2日目です。

宿の朝食を戴き、まずは昨日見学出来なかった玉川温泉の自然探求路を軽く見学します。

玉川温泉には宿が2件あり、今回宿泊した「玉川温泉」と「新玉川温泉」
どちらも姉妹館のようですが、玉川温泉の方が歴史があり、源泉湧出地のすぐ隣に建つ宿です。
使用している源泉はどちらも同じですので、設備が整っている新玉川温泉、昔ながらの湯治宿の玉川温泉、ってな感じです。

玉川温泉の自然探求路は全て舗装されており、1周30分ほどで歩くことが出来ます。
上の写真右側には湯畑があり、湧出した源泉を冷やし、湯花を採取しています。

そして源泉湧出地へ。

残念ながら写真では規模や迫力が全く伝わりませんが、9,000L/分という単一源泉では日本一の湧出量は大迫力。
そして湧出時の源泉温度はなんと98℃!
とてもこれが自然から湧き出ているものとは想像し難く、自然の圧倒的な力を感じます。

ここで湧出した大量の源泉が湯畑で冷却され、2件の宿に分配されます。
こんな強烈な湯を専有できるなんて、素晴らしすぎます。

一方であまりの酸性度から処理に困り、その昔に田沢湖に排出した結果、田沢湖の生物が酸性に耐性のあるウグイを除き全て絶滅したのは有名な話。
今では中和処理施設を通して酸性度を下げる処理がされてから排出されているようです。

強烈な泉質に特徴のある玉川温泉ですが、実は岩盤浴の始まりとも言われているそうです。

上の写真の建屋は天然の屋外岩盤浴施設。
触ると熱いくらいの地面にゴザを敷いて、毛布を被って楽しむ天然の岩盤浴です。
玉川温泉の岩盤浴は地熱だけでなく、地面から発する微量の放射線や空気中のマイナスイオン、水蒸気や様々な成分が混じった空気によって様々な効能がもたらされるそうです。

事実、連休中ということもありますが、朝にも関わらず多くの人が湯治に訪れていて驚きました。

建屋は屋根付きですが、そこら中の岩盤が地熱を持っているため、あちこちで思い思いに岩盤浴を楽しんでいる方で溢れています。

火山性ガスも凄い勢いで噴出しており、写真では伝わりませんがものすごい轟音を立てて吹き出しています。
ここに居て大丈夫なのか?という気にすらなってきます。いやはや、自然のエネルギーというのは驚くばかりです。

毒々しい色の玉川温泉ですが、昔は稲作物をダメにしてしまうということもあり、玉川毒水とも呼ばれていたそうです。
あまりに強烈な泉質は良いことばかりではなく、苦労していることも多いようですが、こうして入浴できることに感謝です。

さて、のんびりとしていましたが出発です。

R341を玉川温泉から南下し、まずは混雑覚悟で田沢湖へと向かってみます。
案の定、田沢湖レストハウスの駐車場は混雑していたので、湖畔の駐車スペースで作戦会議。

R46からは秋田新幹線と併走しつつ西進、左折してr50へ。
そこからは奥羽山麓大規模農道「みずほの里ロード」をひたすら快走しながら南下し、横手の街へ。

秋田県に来たからには食べておきたい稲庭うどん。
訪れたのは「稲庭うどん 佐藤養助 横手店

こちらの店舗は秋田ふるさと村内にあるため、駐車場が広大で便利。
秋田ふるさと村を訪れるのは実は3回目。素晴らしいプラネタリウムがあり、もはや”秋田のふるさと”になっています(笑)
稲庭うどんは言うまでも無く、美味しいに決まってます。

秋田ふるさと村ではクラフトフェアをやっており、多くの工芸品が全国各地から集結しており、少し見学しました。

横手からは広域農道「雄平フルーツライン」を南下。

連休中ということもあり決して交通量は少なくはありませんでしたが、景色はよくストレスフリーな走行でした。

雄平フルーツラインからはR398に接続し、ワインディングラン。

いくつかの観光地も総スルーでひたすら走りに集中。
道の駅「路田里 はなやま」でクーリングした後はR457→R47を西進して鳴子温泉郷の横を通過。
r28で南下して本日の宿のある銀山温泉へと向かいます。

本日の宿は「銀山荘

部屋に露天風呂もあり、クルマオタク3人がツーリングで泊まる宿にしてはいささか豪勢過ぎる気がしますが、2日前にしてなぜか空きが出たのと、日本政府からのスポンサー(GoTo)により実現した次第です(汗)

それはさておき、伝統を活かした温泉街の雰囲気は見事と言えます。
かなり有名になったこともあり存在はもちろん知っていましたが、ここを訪れるのは初めて。
一度行っておきたいと思っていたので、今回ようやく実現しました。

温泉街に流れる川を辿っていくと現れるのが「白銀の滝」
かなり立派な滝で雰囲気も最高です。

さ、宿に戻り夕食です。

出てくる料理は地元の食材をメインとしており、どれもこれも大変に美味。
どちらかと言うと”クルマエンゲル係数”が高めな我々ですが、政府公式支援のお陰もあり、随分と贅沢をさせていただきました。

3日目へ続く。

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