北海道グランド・ツーリング 2019 8日目

北海道グランド・ツーリング、8日目。実質の最終日です。

目が覚めると、最終日に相応しい快晴の空が広がっていた。

思わず外に出て、ホテル前の洞爺湖畔に来た。

羊蹄山が正面にそびえ立っている。
今日もほとんど風がなく、湖面は優しく靡いていた。
深い藍色の洞爺湖と透き通るような青空、ああ、美しい・・・

宿を出発し、羊蹄山方面へ向かう。

望羊の丘へ来た。

実は2日前(9月19日)に羊蹄山は初冠雪を記録したばかりで、山頂付近にはほんのりと雪を被っていた。

冠雪したばかりの羊蹄山を、ここから独り占めで眺めていた。
このままずっと、ここにいたい気分だった。
実際、かなりの時間ここでボーッとしていたと思う。

そうは言ってもフェリーを予約している以上、次の目的地へ向かうことに。

倶知安町からd58→d66(ニセコパノラマライン)へ。

ニセコパノラマラインは北海道には珍しい?2車線ながら低中速コーナーの続くワインディングロード。
ブレーキでしっかり減速して走るワインディングロードだ。景色は最高。

神仙沼レストハウスまで走り、ソフトクリーム。

200m先に展望台があるというので、少し歩いてみた。

岩内町を見下ろすことの出来る景色だった。
でも、パノラマ感はいまいちかな。

物足りなくなって、せっかくなら片道20分ほどという神仙沼まで歩くことにした。
トレッキングというか、ハイキングレベルで誰でも歩けるみたいだ。

しばらくは1本道の森に囲まれた小道を行くのだが、湿原まで行くとご覧の通り。

道は整備されてて歩きやすいし、こんな素晴らしい天気のもと来られたのは幸運だ。

神仙沼も名前に負けない、美しい沼だった。

その後は最後に温泉に入ろうと思い、黄金温泉へ。

ここは全国でも珍しい、天然の炭酸泉が湧き出る温泉なのだ。
それに加え、開放感あふれる露天風呂は永遠に居られるような心地よさ。
湯上がりもテラスに座り、「帰りたくねぇな・・・」なんて思ってた。

しばらく駄々をこねた後は、フェリーの発つ苫小牧へと向かう。

途中、道の駅ニセコビュープラザに寄ろうと思ったのだが、あまりの混雑で諦めた。
代わりに「道の駅真狩フラワーセンター」で最後のキリン ガラナ。

ルスツリゾートの横を通る。
どうでも良い話だが、子供の頃に家族旅行でここに宿泊した。
当時の僕はメゾネットタイプのホテルだとテンションが上がっていたので、ここは今でも覚えている。

いよいよ苫小牧へと着いた。

最後のセイコーマートで、港を見下ろしながら最後のホットシェフおにぎりを食べた。

今年は商船三井フェリーを予約した。
別に太平洋フェリーで良いのだが、一度も乗ったことがないし、新造船だからだ。(と言っても、太平洋フェリーも新造船なのだが)

商船三井フェリーは18:45出航。
太平洋フェリーより15分早く、北海道の地を離れる。

どうして、苫小牧の街は毎回こうも美しい別れを告げるのだろうか・・・

夕焼けが感情を揺さぶり、北海道の素晴らしい旅の日々を振り返らせる。

最後までデッキに立ち、北海道に別れを告げた。
毎日が感動の連続で、夢のような日々だった。

9日間、3084.4km。
今年の北海道グランド・ツーリングはいつにも増して天気に恵まれた旅でした。

何かを求め、ひたすら走り続けるだけの旅・・・
自然が与える一瞬一瞬の感動を五感を使って心に刻み、永遠の記憶へと変えてゆく。

夢のような日々は終わり、現実へと戻るのだ。
また1年後、ここに戻れると信じて・・・

北海道グランド・ツーリング 2019、終わり。

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