北海道グランド・ツーリング 2019 7日目

7日目です。

リゾートインノースカントリーで富良野らしい朝食をいただきます。
今日も良い天気のようだ。

宿を出発し、天気も良さそうなので美瑛の方にでも向かおうかと思っていたのですが、北方面はあまり良い天気ではない模様。

仕方がないので美瑛方面は諦め、ガソリンを給油。
お土産を買うべく「フラノ・マルシェ」へと向かいました。

買い物を終えると、雨が降ってきました。
青空も見えているんだけどね。でも、北海道ってこういう天気が多いです。

きちんとお土産も購入したので、d135で西進、R452で南下します。

R452は三笠に向かうトレーラーやらでかなりのスロー走行を強いられていましたが、隙を突いてオーバーテイク。
桂沢湖からはマイペースのワインディングランが続きました。

次第にシューパロ湖が見えてくると、かなり水位が低いようで湖底の橋や道路が見えていました。
そんなわけで、シューパロ湖の駐車場で停車。

かなり水位が低いように見えます。
下の写真右側に見える橋は「白銀橋」
2015年のシューパロダムの完成と共に沈んだ橋の一つだ。

立ち枯れる木々と、泥を被った旧道、水没する橋梁・・・
非日常的で哀しげながら、どこか感性を刺激する風景なのです。

通常であれば湖底に沈んで二度と姿を現さないことが多いのですが、シューパロダムは大夕張ダムをさらに拡張する形で作られたため、このような風景を見ることが出来るのです。

本当は三弦橋が見たくてシューパロダムにも立ち寄ったのですが、通行禁止となっており近づくことが出来ませんでした。
かつて炭鉱で栄えた街の荒廃した姿に、複雑な気持ちになりました・・・

そしてここ夕張には、もう一つ失われた風景があります。

今年(2019)の3月をもって126年5ヶ月の歴史を閉じることとなった、石勝線夕張支線です。

上の写真は旧・清水沢駅。
つい6ヶ月前までは現役だったはずですが、看板は取り外され、わずかに駅だった面影を残すだけです。

2014年のデータでは1日平均利用者数はわずか12人。
廃線も止む無しと言えますが、失われてゆく風景というのは寂しげなものです。

もともとは島式ホームで2線を持つ駅だったようですが、廃線時は1線で運用されていたようです。

今にも列車が来そうな線路が残っており、清水沢駅が100年以上も鉄道駅として使われていた確かな証拠がここに残っています。

しかし、線路は錆びついており、列車が二度と来ることのない現実を突きつけるのです。
撤去されるのを待つだけとなった線路は、遥か先まで続いているのでした。

下の写真は清水沢駅前。

当時は賑わっていたであろう店舗の廃墟がいくつも並んでいました・・・

なんともいえない気持ちになり、セイコーマート 夕張南清水沢店で一休み。
大好きなホットシェフのすじこおにぎりを食べていました。
目の前では、不要となった夕張支線の線路の撤去工事が行われていました・・・

とはいえ夕張にはご存知、夕張メロンがあります。

夕張の元気な側面を見るため、夕張メロンドームに立ち寄りました。

残念ながら9月では発送用の夕張メロンは終了していましたが、幸いカットメロンをいただけることに。

で、食べたメロンがこれ。

プラスチックのスプーンで難なく食べることが出来るほど柔らかく熟しており、糖度はバツグン。
サイコーに美味しいメロンでした。

夕張市は千歳空港からも近いですし、全く観光資源が無いわけではありません。
ぜひとも再訪したい街でした。

夕張からは淡々と移動を続け、今宵の宿のある洞爺湖まで来ました。

夕張でも晴れ渡っていた天気でしたが、洞爺湖でも快晴。
今回の旅は全体的にとても天気に恵まれています。

今夜の宿は洞爺湖万世閣ホテルレイクサイドテラス。
いよいよ、北海道内では最後の宿となります。

洞爺湖は一大観光地なので大陸の人が多いのが残念でしたが、ホテル自体はとても良く、特にリニューアルしたばかりの温泉は洞爺湖を一望する素晴らしい景色でした。

日没後、洞爺湖では花火大会が行われていました。
さて、明日はいよいよ最終日です。
ここまで、北海道は素晴らしい感動の日々を与えてくれました。
明日もきっと、素晴らしい1日となることでしょう・・・

8日目へ続く。

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