初夏の北海道ツーリング 2020 -Prologue-

※この記事を公開することに意味はありませんが、私自身の記憶補完として公開しています。
将来この記事を見返したとき、「こんなこともあったなぁ」と思えることを祈って・・・


今年はいつもと違っていた。

年初から徐々に脅威となっていたCOVID-19は一気に我が国でも感染拡大を見せ、2020年5月4日、日本政府による「緊急事態宣言」によって外出は自粛された。

私自身も、3月頃からずっと在宅勤務が続いている。
もともと月に数日は在宅勤務をしていた身ではあったが、まさか社会人2年目にしてここまで大きな変化が訪れるとは思ってもいなかった。
週末も外出は出来ず、ひたすらPCと向き合い、その期間にこのサイトのリニューアル作業を進めたりしていた。

外に出ない生活をし、改めて気づく。
こんなにも自然に触れないことが身体への負担になるとは・・・
自然から得ていたエネルギーは絶大なんだな・・・(温泉なんて何ヶ月行ってないんだ?)

Twitterからは毎日、速報で”今日の感染者数”が流れる。
東京オリンピックをはじめ、多くのイベントは中止となった。
GWにはPCの分解清掃とか、部屋の大掃除とか、そんなことをして時間を潰していた。

この短期間で、ここまで世界が変わってしまうなんて・・・

2020年5月25日、全都道府県で緊急事態宣言が解除された。

6月からは一都三県との移動も徐々に緩和され、わずかながら街に活気が戻ってきた。少なくとも表面上ではあるが。

7月10日からは県を跨ぐ移動にも制限がなくなり、観光も可能になった。
日本政府が発表するガイドラインである新しい生活様式、つまり感染防止を日常生活に取り入れることで、いわゆる”with コロナ時代”に合わせた暮らし方を模索する段階となった。

観光業の復興を目指し、観光庁による「Go Toキャンペーン」も7月22日から始まる。
賛否両論を生んでいるのはご存知の通りだが、これからは新しい時代を皆で模索する必要がある。
生活様式を変え、見えない敵と闘っていく。
これは人類全体にとっての壮大なチャレンジなのだろう・・・

“新しい生活様式”を遵守する前提で、日本政府によって観光は解禁(というか推奨?)となったこともあり、7月下旬はもともと九州を旅する予定だった。

しかし「令和2年7月豪雨」により、それは叶わぬものとなった。

あまりにも大きな被害。
私の好きな人吉の街が水没していく様子は見るに堪えないものだった。
COVID-19による外出自粛が解除され、観光業はこれからというタイミングでの大雨被害…
九州各地の道路は通行止めとなっており、こんな状況で九州を訪れても私に出来ることは何一つ無く、迷惑であることは火を見るより明らかだった。

例年9月に旅をしている北海道を早めてはどうだろう?
九州が復興したら必ず訪れることを心に誓い、7月の北海道行きを決めるのだった。


1日目へ続く。

  • X