北海道グランド・ツーリング 2019 4日目
4日目です。
まずは網走のコイン洗車場で虫や泥で汚れ放題のボディを洗い流す。
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予報通り、洗車を終えた頃には天気は快方に向かっていた。
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セイコーマート卯原内店でホットシェフのおにぎりを仕入れた。
さ、能取岬へ行こう・・・
道道76号線、通称:美岬ライン。
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昨日の曇天もどこかに飛んでいき、気持ちの良い青空に穏やかな白い雲が広がっていた。
優しく吹く潮風に波の音・・・
さぁ、美しい岬に向かって・・・
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一昨年は友人たちと、セイコーマートのホットシェフおにぎりを能取岬で食べた。
朝の能取岬は清々しい。
どんな豪華なホテルの朝食でも、この体験は得られない。
間違いなく、僕にとって最高の朝食なのだ。
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遠くで聴こえる波の音をBGMに、灯台を1周する。
定点観測的に訪れる能取岬、それでも私が知っているのはごく一部の風景だ。
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ここは訪れる度に感動を連れてきてくれる。
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今年も最高の天気にもと、能取岬に訪れることが出来た。
1日中居たい気持ちだった。でも、それは時間が許してくれない。
「また来年、来るよ。」
そう心の中で呟いて、惜しみながら別れを告げた。
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さて、ここからの旅はどうしようか。
屈斜路湖方面に藻琴から向かうか、いっそ知床方面に向かうか。
知床の天気はどうだろうか。
周辺は晴れているけれど、知床の天気は難しい。
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北浜駅の木製の展望台に駆け上がり、知床方面の空を確認していた。
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うん、晴れてるかも。
まあ晴れていなくても、実は北海道GTで知床を訪れたことはない。
よし、知床に行きたい気持ちが強くなってきた。
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そんなことを考えていたら、列車がやってきた。
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ヘッドマークには「しれとこ摩周」と書いてある。
そうだ!知床に行ってから、摩周湖に行こう!
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こじつけにも程があるが、結局のところ知床に行きたかったのである。
北浜駅の駅舎内には訪れた人たちによる無数の名刺が貼られている。
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いったいどういう経緯でこうなったのかは知る由もないが、自分や友人の会社が無いか探してしまうものである。ヤダヤダ(笑)
さ、知床に向かうと決まればひたすら東進。
斜里にある「天に続く道」に立ち寄ってみた。
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ほどほどに立派な展望台もあるし、観光雑誌にも載ってる有名な観光地だ。
実のところ今まで訪れたことがなかったので、ミーハーながら寄ってみた。
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でも確かに、ここまではるか先まで見渡せる道ってそうそう無い気がする。
観光地だけど、バイカーが大半だった。
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その後はR334で知床へ。
そして立ち寄ったのは「オシンコシンの滝」
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こちらも有名観光地なのでてっきり人だらけだろうとスルーする気でいたのだが、全然駐車場は空いてるし人も少ないので立ち寄った。
さすが9月。これだからオフシーズンはイイね!
オシンコシンの滝でソフトクリームを食べた。
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そのまま北上し、「道の駅うとろ・シリエトク」へ。
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ここへ立ち寄ったのは他でもない、時鮭を食べるためだ。
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適度に脂がのった時鮭の刺身は最高の逸品!
あんまりお腹が空いてなかったんだけど、あっという間に平らげた。
知床に来てよかった^^
さ、ここからはいよいよ知床峠を越える。
まずはプユニ岬展望台でウトロの町を見下ろす。
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知床はやはりすごい。自然の圧倒的な力を五感で感じることが出来る。
こうして北海道を旅していると、大概自然の力や美しさに圧倒されるが、中でも知床は別格だ。
人間がいかにちっぽけで、所詮動物の中の一種に過ぎないことを思い知らされるのだ。
知床峠に着いた頃には、雲の中にいた。
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吹き荒れる強風、忙しく流れる雲、目まぐるしく変わる天気。
自然の力は本当に凄い・・・
そして羅臼の街に降りればさっきまでの天気が嘘だったかのように快晴となる。
圧巻の峠越えだった・・・
ここからはお気に入りの場所「開陽台」に向かうことにした。
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中標津は格子状防風林が残っており、1辺が約3kmある。
だからどこを走っても代わり映えしないというか、こんな体験が出来る場所は日本でここだけだろう。
ひたすら平らな大地が広がっており、点々と牧場があるのみ・・・
だから、たった標高270mの展望台に上がるだけで、遥か数百km先まで見渡せてしまうのだ・・・
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まるで天空にいるかのような錯覚すら覚えるが、たった270m。
東京都庁よりちょっと高いくらい。
ここは北海道、特に道東の圧倒的な大地を感じるにはオススメの場所の一つだ。
「水平線」はこっちでもよく見ることが出来るけど、「地平線」が見られる場所って少ないよね。
ここは「地球が丸く見える」という宣伝文句通り、地平線を観ることが出来るのだ。
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大分陽が傾いて来た。
日没が近い。
格子状防風林の道を西日を浴びながら、摩周湖へ走らせた。
なんたってこの時間は感傷的な気分にさせてくれるのだろう・・・
「夕陽は人を振り返らせる」
まさにそのとおりだ。
少し急ぎ足で、なんとか日没前に摩周第三展望台に着いた。
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屈斜路湖方面から西日が輝いていた。
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さて、今日も良い旅だった。
一日ボクを照らしてくれた太陽、ここで見送ることにしよう。
ありがとう。
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旅の日々は、毎日が感動の連続だ。
日が沈めば人間は休み、道東で共存する野生動物たちが活動を開始する。
ここは人間だけが暮らす場所ではない。
たくさんの動物に気をつけながら、今宵の宿「川湯温泉」へと向かった。
5日目へ続く。