欧州の想い出 「歩く」 -Day 6-

6日目の朝も静かなニュルブルクリンクで迎える。

写真はEschbachからBrünnchenコーナー。
ギャラリースポットとして有名なので知っている人も多いだろう。

位置としてはコースの後半の高速セクション。
Eschbachから一気に下り、Brünnchenの途中で上り勾配になる。
ここらへんはリズムを少しでも間違えるとクラッシュに繋がりかねない、かなりトリッキーかつスリリングなセクション。もちろん、グランツーリスモの世界で知った話だ。

完全なオフシーズンの特権は、自由にトラックに入って歩くことができることだろう。
オンシーズンではひっきりなしにマシンがかっ飛んでいくのでこうはいかないし、そもそもオフシーズンだからといって勝手に入って歩いて許されるサーキットなんて日本国内には無い。

それゆえ、コースには無数の落書きがあり、これもある種のここの文化的な特徴となっている。

ここまでじっくり見られる機会もそうそうないので、縁石の高さや路面、ガードレールなど、まじまじを見ることができた。
これはこれで、ある意味では貴重な体験である。

落書きの意味はほとんどわからないものの、中には日本のカーエンスージアストが貼ったと思われるステッカーも・・・

みんカラのBRZオーナーズクラブのステッカーをニュルブルクリンクで見ると、なんとも不思議な感覚である(笑)
日本とドイツ、離れていても、住んでいる世界は同じである。

ニュルを離れ、今夜の宿があるケルンへと向かう。

すると、どうやら訪れた日は「ケルン・カーニバル」と呼ばれるドイツ最大のフェスティバルの真っ只中のようで、あちらこちらで大盛況。
ケルン市街で食事を摂ろうにも、日本と異なり店員もフェスティバルを楽しむため休業中。営業しているチェーン店は大混雑。

そういうわけで、郊外にある安心と信頼のバーガーキングで昼食とした。

そして向かうのは、ケルン市街地から少し離れた郊外にある今宵の宿「Althoff Grandhotel Schloss Bensberg

荘厳なバロック様式のつくりで、日本ではお目にかかれない、いかにも欧州的なラグジュアリーホテル。
元の建物は300年前に建てられており、それを大改修してご覧の通りの立派なグランドホテルに生まれ変わったのだとか。

ひとまずチェックインを済ませて、鉄道でケルン中心街へと向かった。

ケルン・カーニバルの意図は遠い国からやってきたアジア人には知る由もないのだが、山車みたいなものが連なるパレードランと、その上に乗った人たちがお菓子(HARIBOグミ)をばらまいていた。
ばらまかれて地面に散らばっているHARIBOグミを拾ってみるも、HARIBOグミは不味い味があることで有名なので、あまり嬉しいものでもない。(もちろん不味くない味もある)

まぁ、毛色はだいぶ違えど、”祭り”といえば日本と似たようなものである。
鉄道や駅も祭りへと向かう人々で大混雑し、街中もカオスの様相を呈していた。

このフェスティバルは1週間ほど続くようで、いくらドイツ人といえどもうるさい祭りが嫌でこの期間は郊外へと避難する住民もいるそうだ。
どちらかと言わずとも”避難する側”の人間である我々は、雨も降ってきたこともあり、雰囲気を味わうだけにとどめてそそくさとホテルのあるケルン郊外へと再び鉄道で戻った。

スーパーマーケットで少々の買い出しをして、ホテルへ。

ホテルは小高い丘の上にある。
部屋から眺めるケルンの夕焼け空が印象的で、iPhoneで写真として記録した。
わずかな間に見せてくれた美しい風景だった。

僕にはこういう風景のが性に合っている。

部屋ではなんてことなく、ニュルブルクリンクで友人がお土産に購入したオリジナルモノポリーで遊んだ。
僕は弱かった。

(続く)

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