浅春の四国を巡る旅(3日目) of GT Journal

2015.03.27

浅春の四国を巡る旅(3日目)

旅の3日目。(2日目はこちら)

今日は海沿いから少しだけ離れ、日本最後の清流、四万十川を巡ります。


高知の宿を出発する。
高知には路面電車、土佐電鉄が走っている。
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一晩泊まったホテルも目の前を土佐電鉄が走っているので、最初は何の音だろう?なんて思ってた。



ESSOで給油&洗車すれば、今日のドライブの準備は整った。(290.8km/26.33L=11.0km/L)
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黒潮ラインに乗って、西へ・・・
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そういえば、高知県は県庁おもてなし課のロケ地だ。
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この映画は映画館で観たのだが、もう結構前だ。
その証拠に看板も大分色褪せている。
ツーリングマップルにも書いてあるアイスクリンは見つからなかった。




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途中で大きなクジラが目に入って、舵を左に切る。
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ここ、宇佐しおかぜ公園はジョン万次郎が漂流出航の浦として知られているらしい。
土佐清水から働きに来ていた万次郎がここから延縄漁に出て、翌々日に漂流したそうだ。
公園と言っても、なんだか大型ダンプが向こうから来るし、写真を撮ったら満足してしまったので奥までは行かなかった。




そして宇佐大橋を渡り、横波黒潮ラインへ・・・
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横波黒潮ラインは四国でも有数の快走路。
浦ノ内湾を囲うように伸びている横浪半島に作られた、高所からリアス式海岸を望みながら走るワインディングロードだ。
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走ってよし、眺めてよしの道だが、お遍路さんが結構歩いていたので攻めるような道じゃあ無いね。もっとも、こんな綺麗な景色を味わわないでかっ飛ばすなんて勿体ないよ。



途中にある展望台、帷子崎(かたびらざき)。
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景色は良いけど、平日の午前中で交通量も少ないので、途中にクルマを停めて眺めた方が綺麗な景色に出逢えると思う。






それから、前々から知っていたヴィラ・サントリーニというお洒落なホテルがある。
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名前の通り、ギリシャのサントリーニ島の街並みを再現したホテルで、まさかこんな場所にあったとは知らなかった。
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看板を見つけて一度は通り過ぎたものの、引き返して行ってみたら丁度チェックアウトの時間は過ぎ、誰もいなかったので少し見学させて貰った。







横波黒潮ラインを駆け抜けたら、R56に乗って四万十川を目指します。
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この区間は高知自動車道が一部開通していて無料なのだが、先ほどとは打って変わって山奥を走るR56も楽しいので急がないならばこちらがオススメだ。





古市町交差点を右折し、R381に乗る。
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途中まで四万十川に沿って走るR381は、完全2車線の快走路。
四万十川を横目に、心地よく走ります。




道の駅 四万十大正に寄り道。
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小さな道の駅だが、とても良く出来た四万十川の地図が置いてあったのでそれを参考に沈下橋へ行くことにした。
地元で作られた地図だからこそ、下手な観光雑誌よりよっぽど役に立つんだなぁ。



それから、ここの交差点は日本三大酷道で知られるR439(通称 : 与作)と繋がっている。
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もちろん今回はパス。全長は約350kmにも及び、全線走破するには11時間くらいかかるんだとか。


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続いて、道の駅 四万十とおわにも立ち寄る。
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ここでお土産に四万十川の海苔の佃煮を購入。
先ほどの四万十大正よりも、活気があってお土産もたくさんあり、カフェなんかもある。
観光目的で寄るなら断然こっちがオススメ。





R441に入り、最初に立ち寄った沈下橋は、岩間沈下橋。
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クルマにおける良いデザインとは、都会だろうと田舎だろうと、その場所固有の風景に風景の一部として溶け込むことだと感じさせる。
人間の創りだすモノが、自然に対して主張して対立してはいけないのだ。



岩間沈下橋はよくポスターなんかでも使われる有名な沈下橋だ。
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山あいを大きく蛇行しながら、ひっそりと静かに流れる四万十川の姿は、日本でも指折りの美しい情景の一つだろう。



R441は半分か、それ以上は1車線の狭路が続く。
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離合ポイントを頭に入れながら走れば、まあ大丈夫。
ただ地元の軽トラは速いのでボクはパスさせて走りました^^;;




続いて、勝間沈下橋。
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橋桁が3本並んでいるのが特徴。
ここは遠くから眺めるだけにしました。




しばらく南下し、佐田沈下橋(今成橋)。
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ここは四万十川にある多くの沈下橋の中でも、最も観光客が訪れる人気の橋です。


橋の全長も、四万十川の沈下橋では最長だそうで、途中に離合ポイントがあったり。
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河原に座って川の流れを聴きながら、浅春のちょっぴり暖かい日に日本の原風景を感じる一時です。
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佐田沈下橋よりも先に行く予定だったが通りすぎてしまった、三里沈下橋。
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こっちはあまり人気を感じない、静かな沈下橋。

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R441を抜け、足摺サニーロード、そして足摺スカイラインで四国最南端である足摺岬へ。
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最果ての灯台へは、南国雰囲気漂う道を歩いて行く。
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辿り着いた展望台からは、なんだかパッとしない空が広がっていた。
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ここは観光客が多いのに駐車場が少ない。
団体を乗せたバスで混雑しているし、運良く駐められたけど狭かったし、早めに脱出しよう。



今日は宇和島に宿をとった。
ナビをセットすると120km、4時間半なんて出てきて驚いたけど、そんなにかかるのか?



足摺岬からは足摺スカイラインではなく、西側の足摺サニーロードを通った。
微妙に狭いが、こちらも南国雰囲気が漂っていて良い道だった。(離合はあります)



どんよりした空が、ただ暗くなってゆく。
冴えない1日の終わりだ。
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結局、宿には20:00少し前に着いた。時間にして3時間ちょっと。



今日は四万十川を巡り、日本の原風景に出逢えた、静かでありつつも素敵な1日でした。
この旅に目的なんてありません。
ただ好きだから、そこへ行き、走るのです。


(4日目)へ続く・・・