10代最後の夏、東北1周の旅。(2日目) of GT Journal

2014.09.09

10代最後の夏、東北1周の旅。(2日目)

東北1周の旅、2日目です。



今日は秋田を出発し、青森を経由し、宿のある八戸を目指します。





5:30に起床し、眠い中チェックアウトを済ませ、秋田駅へと歩きます。
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心配だった天気ですが、見事な朝日が秋田駅を照らしていました。




まだ静かな秋田駅に、朝日が差し込みます。
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駅の時計を見ると、時刻は5時56分。
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ふと外に目をやると、山並みが見えました。これだけでも遠くに来たんだなぁ・・・と実感させてくれます。
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最後の18きっぷにスタンプを押してもらい改札を抜けると、D51がお出迎え。
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6:21初の大館行の奥羽本線に乗ります。
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駅のホームにはあけぼのの乗車口案内(?)が。去年の夏を思い出します。
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秋田 6:21発 奥羽本線(1635M) 大館行
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これに乗って、五能線の始発駅である東能代を目指します。


途中から高校生が大量に乗ってきて、一気に満員電車に。丁度通学の時間のようだ。




7時18分、東能代に到着。
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ここから五能線の普通列車に乗り換えるのだが、高校生もみんな乗り換えたのでまたまた満員。

でも、すぐに能代工業高校の生徒だとわかった。ならば、能代駅までの1駅の我慢だ。


東能代 7:37発 五能線(2523D) 深浦行
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予想通り、能代駅で高校生はみんな降り、ガラガラに。
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去年失敗したバスケットコート。
チャレンジしたいけど、残念ながらリゾートしらかみが停車した時しか行われません。
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秋田の田園風景を眺めながら、いざ日本海へ。
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8時20分、あきた白神駅に到着。
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3両編成の列車はディーゼルエンジンを唸らせながら、次の岩館へと出発します。
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駅の連絡橋から見るとあきた白神の文字が。
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ちなみに全景はこんな感じ。道路があるので橋を渡らないと出られない。
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ラベンダーソフトクリームのあのお店はまだあったし、すぐに見つけられた。
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が、営業していなかった。
まだ時間が早過ぎるのだろうか。閉店したにしてはまだ綺麗だ。



仕方が無いので、とりあえず写真を撮る。
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太陽も昇り、美しい青空が広がり始めていた。





それから、日本海に降りられる階段も探したのだがこちらは全く見つからない。

近くにキャンプ場があり、入ってみたがそんなものは無かった。

駐車場の奥には少し下っている丘を見つけたが、草が生い茂っていてとても踏み入れられる状態ではない。


どうしたことかと少し調べていると、どうやらその草木が生い茂った道を進むらしい。

虫は苦手というほどでもないが、得意でもない。草をかき分け、進み始めるとわずか20秒くらいで蜘蛛の巣に引っかかった。

当時は綺麗に整備された道だったのだろうが、今は荒れ放題なようだ。

これ以上は進めないと判断し、泣く泣く断念。


しかし、Google Mapsで調べると、15分くらい歩いて迂回すればなんとか行けそうだということがわかった。



というわけで、歩道は無く、交通量もそこそこで歩くにはあまり向かない道だが、歩くことにした。
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海に向かう道に曲がると、こんなオブジェ(?)を発見。
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カーブを抜けると、日本海に向かう美しい直線道路が待っていた。
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これはこっちから歩いてきて正解だ。素晴らしい道に出逢えた。





そして美しい日本海を横目に歩き続けると、あの場所に到着。
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まだ健在だった。


本来ならこの階段から降りてきたかったのだが、通れないものは仕方が無い。
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同じようなアングルで写真を撮る。左下にある丸い岩が目安になる。
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同じ岩が残っていたことに少し感動した。








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青空の下に広がっている今日の日本海は、とても穏やかだった。








絶景コーナーを徒歩で抜け、駅へと戻る。
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写真で伝えられないものの一つに「温度」があるが、この時点でかなり暑く、「あつい・・・あつい・・・」とボヤきながら歩いていた。
ボヤきながら歩いていても、周りには誰もいない。
あるのは波の音と、時折吹く潮風だけだ。





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そしてお店に戻ってくると、なんと開いていた!
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すかさずお店の中に入り、アイスクリームを注文しようとするも、ラベンダー味は無かった。

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仕方が無いので、ストロベリーを注文した。
不思議なことに、ストロベリーなんて今まで食べたことがないのに、なぜか直感がそう選んだ。



作品の中で接客していた店員さんはあまり感じが良さそうでは無かったのだが、実際はとても感じの良いおばさんが出てきてくれた。



店内も変わっていないようだ。
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のんびり食べていると、以外に時間がないことに気づく。

急いで食べ、自販機で飲み物を買い、駅へと歩く。






あきた白神 10:02発 快速リゾートしらかみ1号(8621D) 青森行
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1号はブナ編成だ。
去年に乗ったのはくまげら編成と青池編成なので、丁度乗ったことがない。
これでリゾートしらかみの車両は全制覇したことになる。





涼しくて静かで、この旅で乗ってきた列車の中で圧倒的に豪華だ。


自動アナウンスを聞いていると、まもなく列車は日本海とご対面。
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青空、日本海、田園風景。
なんて贅沢な車窓だろう。




やがてリゾートしらかみは深浦に停車。
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この駅では少し停車時間が長い。
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理由は反対列車とのすれ違い。
来たのはくまげら編成だ。
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再び走り始めると、リゾートしらかみのポスターにも使われている場所に。
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列車と海との間には道路も無く、遮るものは何もない。










80kmに渡って海岸線を走ると、今度は内陸へと進む。


五所川原駅といえば、津軽鉄道が走っている。
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去年も見た列車だが、このオレンジの車体と雪景色の織りなす美しい写真を何度見たことか・・・
いつか冬に乗りたい。






そしてもう一つ。

リゾートしらかみ1号では車内で津軽三味線の生演奏をしてくれるのだ。
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普通運賃からわずか520円でこんなに楽しめるんだから、絶対オススメです。



それから、トンネルに入るとイルミネーションが浮かび上がるのもイベントの一つ。
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絶景に加えて様々なイベントであっという間の3時間半を過ごし、13時35分、青森駅に到着。
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去年も訪れたこの場所にて。
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去年と違い、乗り換え案内の看板に撮影マナーに関する注意書きが貼られていた。
恐らく、寝台特急あけぼのの引退に伴って貼られたのだろう。

隣のホームにもあるのだが、こちらは立入禁止で近づけない。
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今年の春に引退したばかりの寝台特急あけぼの。

去年の東北の旅ではあけぼのに乗って上野に帰ったのに、それも今年はもう出来ない。
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かつては日本海という名前の寝台特急も走っていた。
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記憶に新しい方もいるだろうが、青森から大阪を繋いでいた寝台特急だ。
2012年のダイヤ改正で定期運行を終えている。
Wikipediaによると、2013年の春の運転を最後に走っていないらしい。
でも、駅のホームにはまだその名前は残っていた。







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別に行く場所も決めていなかったので、結局また青函連絡船の八甲田丸に来てしまった。
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去年は気付かなかったが、石碑があった。
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さて、実はここから乗る列車を決めていない。

いや、乗る列車は決まっているのだが、時間を決めていない。

まっすぐ向かうと早過ぎるから青森か八戸を観光して時間を潰そうと思っていたのだが、とても良い案が浮かんだのだ。



というわけで、青い森鉄道で八戸を目指す。

青森 14:40発 青い森鉄道(576M) 八戸行
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去年泊まった宿のある浅虫温泉駅を通過した辺りから眠くなり、起きたら野辺地の辺りを走っていた。

若干曇り始めたので、これから向かう先がどうか心配になりながら車窓を眺める。



16時11分、八戸に到着。
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先ほど思いついた”良い案”とは、明日行く予定だった「種差海岸」を今日行ってしまうということだ。

明日行く予定とは言ったものの、時間的にかなり厳しく、頭のなかでは諦めかけていた。



というわけで、八戸線に乗り、種差海岸を目指す。

八戸 16:29発 八戸線(447D) 久慈行
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17時02分、種差海岸に到着。
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無人駅だったので車掌さんが切符を見に来たので用意していなかった自分は少しもたついてしまった。








駅からほんの10分も歩けば、美しい芝に囲まれた景色が広がっている。
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写真じゃ伝わらないのだが、とにかく広大で、緑が美しい。
あまりにも綺麗だったので、少しニヤけてしまった。
白い砂浜が広がっている海岸も良いが、芝はさらに良い。

この写真の場所は一番端で、この反対側にはこの何倍もの海岸が広がっている。

とにかく広い。




広大な海岸で潮風を感じながらボーッとしていたら、意外にも時間は早く過ぎ、駅に戻ってきた。
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すっかし日が暮れ、無人のホームは少し寂しげだ。
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やがて遠くから「ガタンゴトン」という音が聞こえてくる。

次第に音は大きくなり、闇の中からヘッドライトが現れた。

「キィーッ」という甲高いブレーキ音と共に、列車は止まった。





やけに月が綺麗だと思ったら、今日はスーパームーンらしい。
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手持ちのレンズじゃこれが限界だ。(しかも電線とかぶっている・・・)


18時47分、宿のある本八戸駅に到着。
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宿までの15分、今日の思い出を振り替えながら歩いた。


(3日目)へ続く・・・