タイヤ交換(Front/Rear)

ボクスターのフロントタイヤとリアタイヤを交換しました。

先日の1年点検でリアについては改めて指摘されたこともありますが、これからの暖かくなるツーリングシーズン前には交換を予定していたので、このタイミングでの交換となりました。

今回のタイヤも今まで履いていたものと同じP Zero(PZ4)のN1認証。
好んで選んだというより、18インチのボクスターのサイズはN認証となればPIRELLI P Zero(PZ4) N1の他にはGOODYEAR Eagle F1 Asymmetric 2 N0、DUNLOP SP SPORT MAXX GT N0といったところでしょう。
この中ではもっとも入手性が良く、低価格で性能も良い、おまけにN1認証ということで実質的にはP Zero一択みたいなところです。不満もありませんし。

19インチや20インチであればもう少し選択肢もあるのでしょうが、”タイヤの運動特性的にハイトは高ければ高いほど良い”という理論に基づけばインチアップは一種のデチューンなので、18インチのP Zero N1が入手出来る限りはインチアップは選択肢になり得ません。
「車両の運動性能から必要なブレーキシステムのサイズを決め、それが収まる限界の小さなホイールを履く」というのが走行性能を第一に考えた場合の合理的な設計です。
ベースグレードの低出力なボクスターはそれに合わせてブレーキシステムも小型なので、ベースグレード専用にわざわざ18インチホイールが用意されているのは、グレード差別化以外にもポルシェなりの考えがあるわけです、多分。
もちろん、コントローラビリティを多少犠牲にしてドレスアップ目的でインチアップするのも一つの選択です。結局、オーナーが何を重視するかであり、それについてとやかく言うのはノンセンスです。(保安基準さえ満たしていれば)

つまらない講釈を垂れましたが、ここ最近コロナで物流網にも影響が出ているようで、P Zeroも国内在庫がかなり少なかった。
21年製造が入荷したためネットで注文し、近所にあるタイヤのプロショップに交換を依頼しました。

スリップサインが露出していたリアに比べて、フロントはまだ残溝4.0mmほどありましたが、併せて4輪とも交換しました。
デイリードライブだけでの用途なら雨の日は多少気をつければ良いかもしれませんが、私のボクスターはロングツーリング専用。そうなればフルウェットのハイウェイラン等、避けようが無い事態もあります。4.0mmを切ると極端にウェット性能が低下しますので、安全第一です。

交換作業や足回りを眺めつつ2時間弱ほど、あっという間に完了しました。

「センターキャップの向き(クレストの下がバルブ方向を向いてる)」や「センターキャップのクレストの上側がセキュリティボルト」等、私の”OCD的な拘り”も全く伝えていないにも関わらず、きちんと揃えてくださいました。

1点気になったのはホイールの塗装。
恐らく前オーナーがどこかに依頼してマットブラックに塗装したと思うのですが、ハブの接触面にも塗られていたとのことでコレはイケてない。トルクもかかるし特段問題は無いとのことですが、こちらも可能な限り塗装を削り取ってくれたようで、本当に有難い限り。

たかがタイヤ交換、されどタイヤ交換。
知らないと単に付け替えるだけのように思えるかもしれませんが、その実は奥深く技術の求められる作業です。何より、車の運動性能を決定付け、安全を支えるのは最終的にはタイヤなのですからね。
安さを売りにしている店も多いですが、個人的には安さよりも安心安全を買いたいところ。
今回依頼した店はお一人で経営されている小さなファクトリーですが、技術力はもちろん丁寧な作業で大満足。

というわけで、かかった費用は総額13万円弱でした。

私にとっては決して安い出費ではないですが、これでしばらく安心してツーリングを楽しめそうです。

(終)

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